タイ骨董日記

私、自称仏像コレクターよる東南アジア初期のヒンドゥー・仏教美術、タイのお守りプラクルアン情報。SINCE Feb2006 (C) 2006 タイ骨董日記

2018-01-01から1年間の記事一覧

木製仏立像

もう10年ほど前に入手したタイ北部のランナー木製仏ですが、このつり上がった目の感じからラオスのものかもしれないと最近になって気がついた。ラオスのルアンパバンもタイのナーン県からだとかなり近い。 Lanna: Thailands Northern Kingdom (River Books…

ミャンマー中部の町 ピイ

今回行って来たピュー古代都市Sri ksetra(スリ・クシェトラ)はミャンマー中部のピイの町からほんの少し離れた場所にあるので宿泊はピイ市街地が便利です。ピイにはミャンマーの三大仏塔のひとつシュエサンドー・パヤーがあり仏陀の頭髪が祀られています(…

Sri ksetra(スリクシェトラ)考古学博物館

前回の記事の続きです。古代都市Sri ksetra(スリクシェトラ)の遺跡中心部にある博物館の写真を一部掲載しておきます。国立博物館でない小さな博物館ですが展示品はまさに世界レベルです。海外の有名博物館に収まっている東南アジア初期の仏教美術の一級品…

ピュー古代都市 Sri ksetra(スリクシェトラ)

ミャンマー中部の都市ピイにあるピュー時代の遺跡に行ってきました。まだ聞きなれない名前かもしれませんが2014年に登録されたミャンマー唯一の世界遺産です。もう20年前から気になっていたところですがやっと行くことが出来ました。年代的には2世紀…

ネピドー国立博物館

次はネピドー国立博物館です。2006年からミャンマーの新しい首都になったネピドーはヤンゴンから北へ約350キロの内陸部にあります。この博物館は2年ほど前にオープンしたばかりで新しく館内もとても広いのですが、各部屋ごとにテーマ、時代が分かれ…

ヤンゴン国立博物館

一週間ほどミャンマーの博物館を見て回って来ました。最初はヤンゴン国立博物館からです。建物は古いままですが内部は20年前に行った時よりも綺麗になっており内容もかなり良くなっています。ピュー、パガン、アヴァ、シャン、マンダレー期等の優品や仏教…

シャン様式の青銅仏(小型)

久しぶりにシャン様式の青銅仏を手に入れました。小型なのでブッダストーリーシリーズと一緒に飾っても合いそうです。何と呼ぶのか勉強不足ですがシャン様式特有の台座で小型ですがバランスが良く、キリッとした目と表情がカッコイイです。塗金がされていな…

ワット・シーコームカム(パヤオ県)60年前の写真

この写真は故ラーマ9世(プミポン・アドゥンヤデート)が60年前にシリキット王妃とパヤオ県のワット・シーコームカム寺を訪れた時の貴重な写真です。仲買人を通じてずっと交渉してもらっていたコレクションで先日やっと手に入れました。仏暦2501年(西暦19…

漆喰の仏像頭部 ドヴァーラヴァティー期

1枚目の写真でこの漆喰の仏像頭部がどれだけ大きいものかが分かるだろう思います。漆喰は英語でStucco(スタッコ)。ドヴァーラヴァティー期やチェンセン初期、スコータイ初期からアユタヤ初期頃の彫刻に使われた素材で他の時代にも見られるがあまり多くはな…

プラ・コン(ランプーン出土)

タイ北部ランプーン県出土のお守りプラ・コンです。時代的にはハリプンチャイ初期頃のもので約1000年前のものです。写真は上がランプーン県の目利きのコレクション、下が私のものです。出土してからかなり経っているもので表面は艶が出ています。状態や…

ヴィシュヌ神の手(青銅製)

ハスの花を持った青銅製のヴィシュヌ神の手です(写真1〜3枚目)。時代的にはアンコールワット期(12世紀)前後のものですが年代の特定が長い間出来ていなかった。しかし先日プノンペンのカンボジア国立博物館に行った時に撮った展示品の写真の中に時代の…

カンボジアの木工美術 機織りの道具(その2)

以前記事にしたカンボジア木工美術の続きです。先日プノンペンのカンボジア国立博物館で撮った「機織りの道具」の写真を掲載しておきます。私も17、18年ほど前に収集したのですが今はなかなかモノがありません。コレクターが手放すのを待つしかありませ…

クベーラとラクシュミー(祝!ブログ1000記事)

9月末まででしたが、タイ初期文化の特別展を見て来ました。先日バンコク国立博物館に行ったのは実はこれを見る為でした。6月下旬のオープニングセレモニーにはシリントーン王女が来られたタイ芸術局主催の特別展で海のシルクロードとも呼ばれる東西貿易時…

仏像の目で年代が分かる(その6)

ネタが見つかったので久しぶりにこの「仏像の目で年代が分かる」シリーズの記事を書きます。先日記事にしたシーテープ出土のドヴァーラヴァティー期の塼仏ですが、文献に掲載されている砂岩製の仏像頭部(バンコク国立博物館)に目や眉の形状、顔の輪郭等が…

バンコク国立博物館 Thailand's Past

先日久しぶりにバンコク国立博物館に行って来ました。バンコク国立博物館は現在多くの部屋(チェンセン、スコータイ、アユタヤ、ラタナコーシン等)が改装中の為、入ることは出来ませんがその代わりにこれら時代時代の名品、優品が大ホールに一堂に集められ…

ドヴァーラヴァティー期の塼仏(シーテープ出土)

先日バンコク国立博物館敷地内の書店で本をあさっていたいたところ、シーテープ遺跡(ペッチャブーン県)の新しい文献を見つけました。内容確認をしたところシーテープの出土品写真が結構掲載されておりなかなかいい文献です。その中に塼仏の写真がありまし…

ドヴァーラヴァティー期 馬の頭(ウートン出土)

スパンブリー県ウートン郡出土の馬の頭部(テラコッタ製)を手に入れた。これを買う決心したのは先日行ったカンボジア国立博物館(プノンペン)でプレアンコール期の石像ヴァージムカ(馬頭観音)の頭部を見た時で、顔がそっくりだった為です。その場で携帯…

ドヴァーラヴァティー期の塼仏(ナコンパトム県出土)

ドヴァーラヴァティー時代初期頃の塼仏片を手に入れた。ナコンパトム市内中心部にあるドヴァーラヴァティー時代の大仏塔(プラパトム・チェーディー)は観光地になっておりとても有名ですがそこから4キロほどのところにある仏塔(プラトーン・チェーディー…

カンボジア国立博物館(プノンペン)

現在旅の途中ですが、先週20年ぶりに首都プノンペンにあるカンボジア国立博物館に行って来ました。相変わらず博物館級の雲上レベルのものはばかりで仏像好きには天国のようなところです。今回はタイミング良く全てのものが見れましたが時期によっては世界…

パヤオ県のお守り(その11)

昨日の日曜日にパヤオ市内モールで開催されているパヤオ県のお守りの催しを見物に行って来ました。昨日は3日間の最終日でパヤオ県の人気お守りのコンテスト(無料)も開催されておりました。私もパヤオ県のお守りを何点か持っていますが金枠ケースに入ってい…

パヤオ県のお守り(その10)

以前から欲しかったワット・シーコームカム寺(プラチャオ・トンルアン仏)のピンタイプのお守りを入手した。材質はアッパーカー製(銅とニッケルの混合)、仏暦2514年(西暦1971年)発行です。今から47年前のものですが一番下の(参考写真)左側…

アユタヤ木製仏 (その2)

アユタヤ木製仏と書きましたが確実ではありません。もう16、17年ほど前に入手した木製仏でびっくりするほど高価だったがどうしても欲しくなり購入しました。気に入ってしまうと時代とかはあまり重要でなくなる時があります。いつ見ても本当にいい顔をし…

アユタヤ木製仏 17世紀

10年以上前に手に入れたアユタヤ時代の木製仏です。材質の木が腐食しカラカラに乾燥している。残っているのは頭部と身体の前面部分のみだが、素晴らしい作品で漆の上の塗金も厚い。いろいろと考えたが鑑賞出来るケースを作って中に納めた。先ずは一安心。1…

お守り、仏像コンテスト(2018年 8月 26日・チェンマイ)

5ヶ月チョットぶりに仏像・お守りコンテストに行って来ました。今回参加したのは年に一度タイ北部チェンマイで開催される北部最大のコンテストです。毎年同様にタイ北部8県のお守り、仏像売り兼バイヤーが大集結する大会で金曜日の夕方には民族大移動が始ま…

パヤオ県のお守り(その9)

パヤオ県の大仏プラチャオ・トンルアンの古い写真がだいぶ集まったので掲載しておきます。写真もお守りの一種ですので記事の続きとして書きます。この中で一番古い写真が、一番上の写真でおそらく1930年前後のものです。セピア色でかなり繊細な写真です。2枚…

西双版納(シーサンパンナ)から来たお守り シャン宝冠仏陀

こんなにかっこいいメダルがあるとは、、。表面にデザインされているのがミャンマーのシャン様式の仏像、通称、宝冠仏。タイではキング仏陀ともピースア(タイ語の意=蝶)とも呼ばれている。年代的には18世紀頃のもので現在市場に完品はほとんど流通して…

チェンセン青銅仏 ファン様式 舟形台座(祝180万アクセス)

膝幅5センチほどのチェンセン・ファン様式の青銅仏ですがこの台座と一緒になるといっきに存在感が増します。この左右両端がはね上がった横長の台座をタイではジャンク船(タイ語=サンパオ)と呼びタイ北部やラオス北部の青銅仏でごぐ稀に見られる形状の台…

ターカーン遺跡出土の塼仏用ケース

少し前に入手したランプーン県境に隣接するチェンマイ県ターカーン遺跡出土の塼仏です。時代的には隣国ミャンマーのパガン美術の影響を受けた11世紀頃のものです。注文していた観賞用ケースが届いたので入れてみた。今回は両面見える仕様にしたので裏面の…

パヤオ県のお守り(その8)

(前回の記事の続き)先週の日曜日にパヤオ市内のワット・シーウモーンカム寺で行われた高僧ルアンプー・シームーンのお守りの入念儀式に参加して来ました。ツイッターでも当日の様子を少しアップしましたが写真を増やしてブログでも記事にします。前回の記…

パヤオ県のお守り(その7)

1ヶ月前から予約していたパヤオ県の高僧ルアンプー・シームーンのお守りがいよいよ今週の日曜日、大勢の高僧による祈祷儀式終了後に発行されます。現在は写真1枚目のようにお寺のご本尊(チェンセン時代・パヤオ様式の石仏)の前に置かれて清められており…