タイ骨董日記

私、自称仏像コレクターよる東南アジア初期のヒンドゥー・仏教美術、タイのお守りプラクルアン情報。SINCE Feb2006 (C) 2006 タイ骨董日記

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

タイルー様式の寺(パヤオ県チェンカム郡)

パヤオ県の見どころでもう一ヶ所記事にしておきます。行った日は前後しますが、パヤオ県チェンカム郡はタイルー族が移り住んだ街として有名なところでタイルー文化・芸術(伝統舞踊、機織、食品等)を残していこうと現在いろいろな取組みや行事が行なわれて…

ウィアン・ロー遺跡(パヤオ県)

パヤオ県チュン郡のウィアン・ロー遺跡にいってきた。ここは日本人にはほとんど知られていない遺跡ですがパヤオ県の出土系お守りの重要な出土地です。遺跡はイン川沿い周辺広範囲に15箇所以上点在しておりますが仏塔部分が残っているところはわずか2箇所です…

ウィアン・ターカーン遺跡(チェンマイ県)

先日、コンテスト前日にウィアン・ターカーン遺跡を見てきましたので忘れないうちに記事にしておきます。ウィアン・ターカーン遺跡はチェンマイ県サンパートーン郡のランプーン県県境に近い場所に位置し村全体が遺跡の町になっています。仏塔は村の周囲に点…

ハリプンチャイ国立博物館 2018年

先日サーンパートーン郡のコンテストに行く前にランプーン市内中心部にあるハリプンチャイ国立博物館とワット・チャーマティー ウィに寄って来ました。ここの博物館を見るのは約2年4ヵ月ぶりでその間に改装工事が始まっており、一部リニューアルされていま…

お守り、仏像コンテスト(2018年 1月 21日・チェンマイ)

土日にチェンマイ県サーンパートーン郡役場で開催された仏像・お守りコンテストに参加して来ました。今年第一回目の仏像・お守り協会監修のコンテストです。ただし今回のコンテストは地域大会でお守りの種類、項目も限られた大会です。このサーンパートーン…

東南アジア初期美術 テラコッタ製像頭部(6世紀〜7世紀)

宝物のテラコッタ頭部三兄弟です。左側はベトナム南部出土、中央と右側はタイ中部出土(おそらくスパンブリー県かナコンサワン県)です?。3点ともいい表情をしていますがこれがアルカイックスマイルと呼ばれる微笑みだと思います。また左側の頭部の目はア…

東南アジア初期の仏教美術の最優良書

2014年にニューヨークのメトロポリタン博物館で開催されたLost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia展の図録です。今まで立ち読みで我慢していましたが価格も下がったのでやっと買いました。この本は世界中の博物館にある東南ア…

ドヴァーラヴァティー期の塼仏(チェンマイ出土)続き

昨日記事にしたドヴァーラヴァティー様式の塼仏(1枚目)を写真屋で撮影してもらい、文献をあさって見比べてみた。以下文献からの参考写真ですが2、3枚目はタイ東北部ナードゥン郡出土の有名な塼仏で同じドヴァーラヴァティー様式(8〜9世紀)のもので…

ドヴァーラヴァティー期の塼仏(チェンマイ出土)

非常に珍しいというか、見たことのない型の塼仏を入手した。チェンマイ県南部ランプーン県境のターカーン遺跡から出土したドヴァーラヴァティー様式の塼仏の残欠で首から上は欠損している。ターカーン遺跡はランプーン県出土のプラ・クワーンというドヴァー…

ポスト・バイヨン期の押出仏 続き

昨日の続きです。顔だけアップしてポスト・バイヨン期の青銅仏と比べたのが一枚目の写真です。大きさが全く異なる比較なのでかなり無理があるかもしれませんが、少しつり上がった目、口の形状、顔の輪郭等、同様の美術様式と言っていいと思います。年代的に…

ポスト・バイヨン期の押出仏

銀製の押出仏(奉納板)を手に入れた。銀製と言ってもブロンズに近い銀製なので腐食もなく、固さがありしっかりとしている。時代的にはアンコール時代後のもので顔の表情やスタイルがタイのウートン美術の影響を受けているので、ポスト・バイヨン期(15〜…

プラ・コン ランプーン 続き

先日掲載したプラ・コンですが、上の写真で左側です。右側は文献に掲載されているものですが、ちょっと写真を借りて比較して見ました。型押し時の歪みや窯の温度状況等で仕上がりの色や大きさに違いができますが全く同じ型で出来ています。右側の状態のいい…

ランプーン県出土の塼仏(せんぶつ)と女人像

3点とも特注のステンレスケース入れ完了。塼仏は通常テラコッタ製で焼きものなので落としたりすると当然割れたり欠けたりします。なので鑑賞出来るケースに入れると安心して眺められます。 Votive Tablets in Thailand: Origin, Styles, and Uses (Images o…

プラ・コン ランプーン

かなり以前に手に入れたランプーン県出土の人気出土仏プラ・コンを撮影してきた。この写真を見れば、この小さなプラクルアンがどれだけ繊細なのかがルーペを通さず一目で理解出来る。 Votive Tablets in Thailand: Origin, Styles, and Uses (Images of Asia…

チェンセン仏の故郷(チェンライ県チェンセン郡)

年末年始はチェンセン郡を中心に両隣のメーサイ郡とチェンコーン郡を回って来ましたので写真を掲載しておきます。チェンセンはタイ最北端の都市メーサイから30キロほどのメコン川沿いに位置し対岸はラオスです。最初と2枚目の写真はチェンセン国立博物館で…