カンボジア発
ウートン期の青銅仏は(初期、中期、末期の)3期に分類されますが中期と末期(アユタヤ初期)の違いはなかなか微妙な部分があるので、並べて比較してみました。 写真1、2枚目は文献に掲載されている坐像で1枚目はウートン中期(14〜15世紀)、2枚目…
カンボジアの機織りの道具です。2024年の干支「辰年」にちなんで龍神(ナーガ)を集めて掲載します。東南アジアでは龍神(ナーガ)はとても人気があり、守り神として寺院の装飾のみならずこのように庶民が使う道具(木工美術品)にまで彫刻され大事にされて…
昨日19日にタイに嬉しい一報が届きました。タイ北部(中北部)のペッチャブーン県にある古代都市シーテープ(遺跡)が世界遺産に正式に登録されたからです。タイにある古代遺跡ではスコータイ遺跡、アユタヤ遺跡に次ぐ3つ目で、ドヴァーラヴァティー王国時…
次に行ったのがアンコール国立博物館です。2007年頃にオープンしたまだ新しい博物館でかなりお金をかけて作られたと思います。展示物もとても多くじっくりと見学するなら2時間以上は必要です。内容はアンコール期(9世紀〜13世紀)の石像を細かく分けて展…
先週20年以上ぶりにアンコール・ワットのあるシュムリアップに行って来ました。目的は博物館を見学するためです。まずはプレアー・ノローダム・シアヌーク アンコール博物館です。ここはバンテアイ・クデイというアンコール期の寺院(遺跡)から出土したも…
写真1枚目はメトロポリタン美術館に展示されている(四つの腕)四臂の観音菩薩像です。下にリンクしている文献にも掲載されており7世紀後半〜8世紀初めのものでアック・ヨム(Ak Yum)というプレアンコール時代 7世紀頃に建てられたヒンズー教寺院出土の…
プレアンコール期のアンコール・ボレイ様式と呼ばれる青銅仏 7世紀初期頃のものです。造形が美しい。写真2〜4枚目は下の文献に掲載されているアンコール・ボレイ出土のクリシュナ像(7世紀初期)とその記述です。両者はサイズはまったく異なりますが目の…
プレアンコール期の青銅仏頭部です。この頭部はカンボジア領内かカンボジア国境に近いタイ東北部で出土したものでタイではドヴァーラヴァティー様式と呼ばれることが多いですが正確にはプレアンコール様式です。小さな青銅像の頭部ですが目には瞳がありとて…
ハスの花を持った青銅製のヴィシュヌ神の手です(写真1〜3枚目)。時代的にはアンコールワット期(12世紀)前後のものですが年代の特定が長い間出来ていなかった。しかし先日プノンペンのカンボジア国立博物館に行った時に撮った展示品の写真の中に時代の…
以前記事にしたカンボジア木工美術の続きです。先日プノンペンのカンボジア国立博物館で撮った「機織りの道具」の写真を掲載しておきます。私も17、18年ほど前に収集したのですが今はなかなかモノがありません。コレクターが手放すのを待つしかありませ…
現在旅の途中ですが、先週20年ぶりに首都プノンペンにあるカンボジア国立博物館に行って来ました。相変わらず博物館級の雲上レベルのものはばかりで仏像好きには天国のようなところです。今回はタイミング良く全てのものが見れましたが時期によっては世界…
今度は写真1枚目右側のプレ・アンコール期の青銅仏の年代を文献と比較して検証してみました。この青銅仏はアンコール・ボレイ期(6世紀〜7世紀初め)のものとして入手したコレクションです。写真1枚目左側の青銅像はロンドンにある博物館のコレクション…
アンコール・ボレイの石像頭部を撮影した。砂岩製の彫刻で割れも有り、かなり摩耗しているが光を当てるとここまで表情が浮き出てくる。東南アジア初期の仏像で7世紀頃のものです。久しぶりにプノンペンの博物館に行きたくなってきた。 Lost Kingdoms: Hindu…
昨日の続きです。顔だけアップしてポスト・バイヨン期の青銅仏と比べたのが一枚目の写真です。大きさが全く異なる比較なのでかなり無理があるかもしれませんが、少しつり上がった目、口の形状、顔の輪郭等、同様の美術様式と言っていいと思います。年代的に…
銀製の押出仏(奉納板)を手に入れた。銀製と言ってもブロンズに近い銀製なので腐食もなく、固さがありしっかりとしている。時代的にはアンコール時代後のもので顔の表情やスタイルがタイのウートン美術の影響を受けているので、ポスト・バイヨン期(15〜…