プレアンコール期の青銅仏頭部です。この頭部はカンボジア領内かカンボジア国境に近いタイ東北部で出土したものでタイではドヴァーラヴァティー様式と呼ばれることが多いですが正確にはプレアンコール様式です。小さな青銅像の頭部ですが目には瞳がありとても迫力があります。瞳部分がある仏像は同時代の石像に一部見られますが青銅像にはあまり見られません。顔つきが西洋(インド)的なのはグプタ美術の影響を受けているからだと思います。年代は7世紀〜8世紀頃。下の写真2枚は文献から瞳のある仏像を抜粋したものです。参考まで。
Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia
- 作者: John Guy
- 出版社/メーカー: Metropolitan Museum of Art
- 発売日: 2014/05/06
- メディア: ハードカバー