チャンパーサックのワーン製の出土仏もう少し続きます。こちらは(その2)で記事にした出土仏と同じ出土地(ラオスに隣接するタイ側の県、ウボンラーチャターニー県)のものです。この型もラーンサーン様式ですがアユタヤ美術の影響を強く受けています。タイ中部スパンブリー県出土のプラ・クンペーンのようです。
乾燥による自然なひびが入っていますが、美しい型です。
裏側にはひびはなく、硬くしっかりした材質です。
下の写真でだいたいのサイズが分かると思います。ぎりぎりお守り(プラクルアン)サイズですがかなり大きめの型です。この写真では表情が残っていることが分かります。
下の2点も手に入れてました。2点ともワーン製で同出土地のものです。左が大型、右は中型です。この2点はラーンサーン美術(ラーンチャーン美術)の影響が濃いです。
上が大型、下が中型を撮影したものです。ワーンの材質とその乾燥で表面の状態がいい感じになっています。
いずれも年代的に17世紀末から18世紀頃、ラーンサーン王朝末期からチャンパーサック王朝にかけてのものだと思います。青銅仏(ブロンズ製)や木製仏と比べて数が少なく貴重なものです。ちょうど合うサイズのお守りケースに入れて携帯出来ればと思っています。