結構いいサイズの仏手(青銅製)を入手しました。ただの青銅製仏手ではありません。縄のようなものが巻きついている、今まで見たことない手です。最初は数珠を掴んでいるのかと思いました。しかし画像では数珠とは違うようです。縄のような部分もそうですが指先には爪がありかなり繊細な造りです。タイで出土したものですが、ホーチミン市の歴史博物館に行った時に少し手がかりを探してみました。(下に文の続きを書きます)
ここからは博物館で撮った写真です。まず一点目はチャンパ初期の青銅像です。左手に数珠をもっています。
次もチャンパ初期のものです。こちらは右手に数珠を持っています。
次は扶南時代の石像です。こちらも数珠をもっています。
これら3点はすべて観音菩薩像です。いずれもベトナムの国宝に指定されています。次の2点は仏陀像(共に国宝)です。まずは青銅製、チャンパ初期のものです。
左手で羽織っている衣を掴んでいます。
次はメコンデルタ出土の木製の仏陀像です。こちらも左手に羽織っている衣を掴んでいますようですが紐(ヒモ)のようにも見えます。
今回、博物館で見たなかの5点をピックアップしてみましたがいずれも青銅の手の縄のようなものとは異なっています。しかし最後の一点はまだ少し可能性はあるような気がしました。仏陀の手か、それとも菩薩の手か?まだ分かりません。また何か手がかりが見つかり次第、更新したいと思います。