2023-01-01から1年間の記事一覧
アンザン省のクメール族の村を訪ねた際、旅の起点にした街チャウドックを紹介します。ここはベトナム人にとって聖地のような場所です。チャウドック中心地から西へ5キロほど離れた場所にあるサム山には多くのベトナム寺院が点在しています。山頂からはメコン…
先月メコンデルタの街、チャウドック(アンザン省)に行って来ました。翌朝ホテルでバイクを借りてクメール族の村を訪ねました。チャウドックはカンボジア南部国境に接するベトナム側の街ですが、街からかなり離れたアンザン省の内部には多くのクメール様式…
先週、ドンダップ省博物館に行って来ました。昨年8月以来、2度目。今回は記事にしておきます。ドンダップ省はカンボジア南部に接しており、省の北側から南側にメコン川が流れています。博物館は省都カオラインにあります。ここに展示されている大型のヴィ…
2018年ぐらいから2023年にかけて、コロナの時期を除いた3〜4年間で、東南アジアの多くの博物館を訪れました。以下がそのリストです。このリスト以外にも小さな街、寺院や遺跡、出土地に隣接する小規模な博物館(展示室)にも行きました。一番の目的は東南…
古美術品、骨董品にはよく直し(修理)があります。まー仕方ないと思います。私は本物の美術であれば壊れたものでもたとえ破片であっても購入します。基本、直しの無いものです。でもちょっとだけの直しならOKです。例えば塼仏片などオリジナルのもの同士を…
久しぶりにタイ中部ナコンサワン県チャンセン出土のテラコッタ片を手に入れました。人物像の残欠です。写真3枚目は文献の写真です。見比べると上半身左側の残欠ということが分かると思います。マニアックですがドヴァーラヴァティー期の美術様式であるフラ…
ナードゥン出土、ドヴァーラヴァティー期の塼仏片を入手しました。小さなテラコッタの欠片ですが、仏陀頭部、菩提樹、太陽または月、そして仏塔部分の塼仏片で材質感もいい感じです。写真3枚目は文献に掲載されている同型の塼仏の完品(コーンケーン国立博…
先月、ベトナム南部(メコンデルタ)の町、チャビン(チャーヴィン)市内にあるクメール族文化博物館に行ってきました。チャビン省はソクチャン省同様にクメール族が多く住む町で、ベトナムに2つあるクメール族の博物館がこの2つの省にあります。ソクチャ…
骨董品やアンティークはいくらでもあります。タイや東南アジアの骨董品もタイに行けばいろいろと見つかると思います。希少なものでも探してお金を出せば買えます。それって「希少」と言えるのですか? その通りです。最近は、、というか、かなり以前からです…
久しぶりにラオス ラーンサーン王国時代の青銅仏を入手しました。すごくいいものです。サイズは見ての通り小型ですが、迫力があります。ズシっとくるラーンチャーン仏(ここからタイの呼び方にします)で、質感のあるブロンズは黒光りしています。頭部が大き…
タイ東北部ナードゥン郡出土の塼仏片を入手しました。ドヴァーラヴァティー様式の仏陀立像、上半分の塼仏片で、上部の左右の角には太陽と月、また仏陀両わきには仏塔が見えます。仏陀後方の木はおそらく菩提樹だと思います。またこの塼仏裏面には赤色の古代…
タイ東北部、ナードゥン郡出土の倚像の塼仏片を手に入れました。倚像の塼仏は日本でも仏教美術が伝来した来た頃の飛鳥時代や奈良時代のものに見られます。もともとはインドから流れて来た美術で中国の唐時代(初唐)、東南アジアではタイ初期の美術であるド…
昨日19日にタイに嬉しい一報が届きました。タイ北部(中北部)のペッチャブーン県にある古代都市シーテープ(遺跡)が世界遺産に正式に登録されたからです。タイにある古代遺跡ではスコータイ遺跡、アユタヤ遺跡に次ぐ3つ目で、ドヴァーラヴァティー王国時…
久しぶりにナードゥンの塼仏を入手しました。出土前からの破損はありますが仏像部分がよく残った塼仏残欠です。有名な型で文献にも掲載(写真2枚目)されています。文献のものを見ての通り、菩提樹の下で瞑想する仏陀の型で仏陀の両脇には仏塔がデザインさ…
先週、1年ぶりにホーチミン市からさらに南のメコンデルタに行って来ました。今回の目的の1つがこのヴィンロン省博物館でした。初日にカントーのホテルにチェックインし、翌日からカントーを拠点にヴィンロン省、ティエンジャン省、アンザン省に行ってきま…
ブロンズ製の仏の手コレクションです。正確には写真1枚目の一番上の手は菩薩の手、下から2つ目はおそらくハヌマーンの手ですが、それ以外は仏の手です。写真2、3枚目は文献に掲載されているジャワ美術の青銅仏の手と比較してみたものです。形状やブロン…
チャンセン出土の人物像残欠です。これを紹介された時に、以前ロッブリーのナーラーイ国立博物館でみたことを思い出し、撮影した写真を見直すと見つかりました(写真2、3枚目)。同型だと思います。入手した写真1枚目は、博物館のテラコッタ像の子供部分…
歴史博物館(ホーチミン市)に展示されている扶南国の弥勒菩薩像(砂岩、7〜8世紀、ビンロン省出土)と写真4枚目、タイ東北部出土の弥勒菩薩像の上半身残欠(ブロンズ製)を比較(写真5枚目)してみました。(写真1〜3枚目)大型の弥勒菩薩像(砂岩製…
歴史博物館(ホーチミン市)に展示されている写真右側の扶南国の木製仏(国宝、6〜7世紀、ドンタップ省出土)とタイ東部出土のドヴァーラヴァティー期青銅仏(7世紀後半〜8世紀初)を比較(写真1、2枚目)してみました。このベトナム歴史博物館(ホーチミン…
珍しいアラカン王国の青銅仏を手に入れました。アラカン王国はミャンマー西部ラカイン州ミャウー(Myauk-U)で15世紀頃〜18世紀まで栄えた王国です。現在でも16世紀ごろの最盛期に建てられた遺跡群が大きなダメージなく残っています。写真が入手した青銅仏…
タイ北部 プレー県の高僧クバー・ゲーウのお守り銀製のハヌマーンです。銀ケース入れが完了し、写真撮りもしたので再度掲載します。仏暦2519年(西暦1976年)に発行されたものです。昨年2022年12月にタイ北部 ランプーン県で開催されたお守りコンテストで部…
写真1、2枚目もコレクターから入手したタイ南部 ナコーンシータマラート出土のシュリーヴィジャヤ期の塼仏片です。かなり昔に銀枠に入れられておりとてもシブいです。写真3枚目はジャカルタのインドネシア国立博物館蔵の仏像(石像)で7世紀頃のものです…
トラン出土のシュリーヴィジャヤ期(8〜9世紀頃)の塼仏です。トラン在住のコレクターに譲ってもらったもので、タイ プーケット県のタラン国立博物館にも同出土地の同型の塼仏が展示されています。写真2枚目は文献に掲載されているインドネシア出土の塼仏…
昨年入手した青銅製の押し出仏(写真1、2枚目)です。写真2枚目が全体像で中央が仏陀立像、両脇は従者のようです。写真1枚目は左側の従者部分ですがかなり大型のものだと分かると思います。仏陀の足の形状や台座部のハスの花や従者のスタイル等、繊細な…
ドヴァーラヴァティー期 テラコッタ製の台座(写真1〜3枚目)です。元はライオン像の台座部分の残欠で天面には4つのライオンの足が残っています。ドヴァーラヴァティー期の出土品の中でもあまり見ない独特なデザインで、西洋的な美術様式を感じます。同時…
タイ正月にランプーン県からすごいものを入手しました。ハリプンチャイ様式の大型の母型(写真1、2枚目)で材質はテラコッタ製です。母型なので塼仏の凸部分が逆の凹状になっていますが、目の錯覚で凹部分が浮き上がって見えるかもしれません。この母型を…
貴重なものを入手しました。シュリーヴィジャヤ期の四臂観音菩薩の塼仏片(写真1枚目)です。写真2〜4枚目はバンコク国立博物館に展示されている同出土地の同型のものと、その記述です。並べて比較したものが写真5枚目です。タイ中部や北部ではほとんど…
レアものを入手しました。写真1枚目がそのお守りです。私の大好きなお守り リヤン・プラチャオ・トンルアン 仏暦2512年(パヤオ県シーコームカム寺院)です。どこがレアなのかと言うと、拡大した写真2、3枚目を見てもらえば分かります。仏像や背景に何や…
再度、ベトナム歴史博物館(ホーチミン市)を訪れオケオ出土のヴィシュヌ神像(石像)を見て来ました。写真1枚目はオケオおよびオケオ周辺で出土した発掘品です。この中にある青銅製のヴィシュヌ神像(写真1枚目の上段右側から2つ目、キエンザン出土)は…
タイ中部シンブリー県インブリー郡出土のドヴァーラヴァティー期の塼仏片(写真1枚目)を入手しました。シンブリー県は日本人にとってはあまり知られていないマイナーな県ですがロッブリー県、ナコンサワン県、スパンブリー県、チャイナット県に囲まれた県…