タイ骨董日記

私、自称仏像コレクターよる東南アジア初期のヒンドゥー・仏教美術、タイのお守りプラクルアン情報。SINCE Feb2006 (C) 2006 タイ骨董日記

プラクルアン

ナーガ仏のお守り ワット・クワンカムルー寺(プレー県)

久しぶりにプラクルアンの記事を書きます。写真はタイ北部プレー県 ワット・クワンカムルー寺で発行されたナーガ仏のお守りです。高僧クバー・ゲーウらによって約48年前の仏暦2518年12月19日にワット・クワンカムルー寺で入念儀式され翌年仏暦2519年3月9日…

銀製ハヌマーン 高僧クバー・ゲーウ(タイ北部プレー県 )

タイ北部 プレー県の高僧クバー・ゲーウのお守り銀製のハヌマーンです。銀ケース入れが完了し、写真撮りもしたので再度掲載します。仏暦2519年(西暦1976年)に発行されたものです。昨年2022年12月にタイ北部 ランプーン県で開催されたお守りコンテストで部…

プラチャオ・トンルアン 仏暦2512年 超レアもの

レアものを入手しました。写真1枚目がそのお守りです。私の大好きなお守り リヤン・プラチャオ・トンルアン 仏暦2512年(パヤオ県シーコームカム寺院)です。どこがレアなのかと言うと、拡大した写真2、3枚目を見てもらえば分かります。仏像や背景に何や…

リヤン・プラチャオ・トンルアン 仏暦2512年(パヤオ県シーコームカム寺院)

パヤオ県シーコームカム寺院のお守りリヤン・プラチャオ・トンルアン 仏暦2512年(西暦1969年)を入手しました。摩耗はありますがクラシックな雰囲気に我慢出来ず、価格交渉をして購入しました。買わなかったらきっと後悔していたでしょう。このような50年以…

スコータイ時代のお守り(土製)14〜15世紀

薄い土製のスコータイ時代の出土仏(プラクルアン)を入手した(写真1〜3枚目)。写真1枚目から分かるように小さなお守りです。しかしサイズは小型でも美術レベルは流石は本物で、大型の青銅仏と比較するとよく分かるがシルエットや細かい造りまでそっく…

ルアンポー・トゥアット(ワット・ブラシン、チェンマイ)仏暦2506年

現在、タイ南部のみならず、タイ全土で最も有名なお守りの1つとなったプラ・ルアンポー・トゥアットはアユタヤ時代(17世紀)に実在した高僧ルアンポー・トゥアットをモデルにしたお守りで、タイ南部パッタニー県ワット・チャーンハイ寺の住職、高僧アー…

クマントーン(ルアンポー・チェム)ワット・ターコン寺

いつも身につけているお守り、高僧ルアンポー・チェム(ナコンパトム県ワット・ターコン寺)のクマントーンです。第二次世界大戦中(仏暦2480年代前半)に作られたものです。古式鋳造という手作業で鋳造されたお守りで鋳型は同じでも鋳造後の仕上げも手作業…

ハリプンチャイ期の塼仏 プラ・バーン(テーサバーン出土)

ランプーン県出土のプラクルアンといえばおそらくプラ・コンが最も有名ですが、こちらのプラ名はプラ・バーン(テーサバーン出土)、同じくランプーン県で発見されたものですが出土地は異なります。大きさはプラ・コンとほぼ同じ(指の第一関節より少し長い…

虎のお守り(ブロンズ製)

こちらは数年前に日本で手に入れたブロンズ製の虎のお守りです。調べてみるとペッブリー県ワット・カオクリン寺の高僧ルアンポー・コン(仏暦2466-2562年、6枚目)のお守りでした。写真5枚目は参考写真ですが発行後はこのような袋に入っていたようです。仏…

ハヌマーン 銀製(プレー県のお守り)

久しぶりにプラクルアンの記事を書きます。写真1〜4枚目はタイ北部プレー県 ワット・クワンカムルー寺で発行されたハヌマーンのお守りです。このお守りは高僧クバー・ゲーウらによってちょうど45年前の今日、仏暦2518年12月19日にワット・クワンカムルー…

パヤオ県のお守り(その14)

次は仏暦2512年(西暦1969年)にワット・ブンユーン寺で発行された土製(テラコッタ)のお守り プラ・ロートです。どれくらいの数発行されたかは分かりませんがコイン型のお守りと違いお寺に参拝に来た地元の方々に渡せるように何度か作成され、都度クバー・…

パヤオ県のお守り(その13)

前回の続きです。今度は仏暦2518年(西暦1975年)に発行された高僧クバー・イントー生前最後のお守りです。満80歳を記念して発行されたもので前年2517年10月24日 ロイクラトン(灯籠流し)の時期に入念儀式されています。画像1枚目はその時(クバー・イン…

パヤオ県のお守り(その12)

写真1〜2枚目はパヤオ県ワット・ブンユーン寺の高僧クバー・イントー(仏暦2438〜2520年)です。高僧クバー・イントーはパヤオ県で最も人気のある高僧でタイ北部で最も有名な高僧クバー・シウィチャイの弟子だったことでも有名です。写真(3〜5枚目)は…

パラッキッ 男根型のお守り

タイ アントン県の高僧ルアンポー・ガランのお守りパラッキッです。猿が乗った形状のパラッキッは現代では人気のパラッキッですが最初に作ったのが高僧ルアンポー・ガランだと思います。こちらは初期~中期に作られたもので40~50年前のものです。高僧ル…

パヤオ県のお守り(その10)

以前から欲しかったワット・シーコームカム寺(プラチャオ・トンルアン仏)のピンタイプのお守りを入手した。材質はアッパーカー製(銅とニッケルの混合)、仏暦2514年(西暦1971年)発行です。今から47年前のものですが一番下の(参考写真)左側…

西双版納(シーサンパンナ)から来たお守り シャン宝冠仏陀

こんなにかっこいいメダルがあるとは、、。表面にデザインされているのがミャンマーのシャン様式の仏像、通称、宝冠仏。タイではキング仏陀ともピースア(タイ語の意=蝶)とも呼ばれている。年代的には18世紀頃のもので現在市場に完品はほとんど流通して…

パヤオ県のお守り(その8)

(前回の記事の続き)先週の日曜日にパヤオ市内のワット・シーウモーンカム寺で行われた高僧ルアンプー・シームーンのお守りの入念儀式に参加して来ました。ツイッターでも当日の様子を少しアップしましたが写真を増やしてブログでも記事にします。前回の記…

パヤオ県のお守り(その7)

1ヶ月前から予約していたパヤオ県の高僧ルアンプー・シームーンのお守りがいよいよ今週の日曜日、大勢の高僧による祈祷儀式終了後に発行されます。現在は写真1枚目のようにお寺のご本尊(チェンセン時代・パヤオ様式の石仏)の前に置かれて清められており…

パヤオ県のお守り(その6)

パヤオ県ワット・シーコームカム寺で仏暦2512年(西暦1969年)に発行されたお守りです。今から49年前のお守りなのでほとんどのものは擦れてますが、状態の良いものは高価で取引されています。収集したこの3つはかなり状態のいいものです。パヤオ県の高…

プレー県のお守り(その3)

今回はプレー県市内中心部にあるワット・サラボゲーウ(通称ブアケム寺)発行のお守りを記事にします。プレー県は隣県のランパーン県同様、19世紀初め頃からビルマ職人による寺の建築が行なわれ、市内にはまだ多くのビルマ(タイヤイ)様式のお寺がありま…

プレー県のお守り(その2)

プレー県ワット・クワンカムルー寺の高僧クバー・ゲーウのお守りです。プレー県の中でも3本の指に入る有名な高僧で生前中にコイン型のお守りの他にもハヌマーンやルーシー(行者)型のお守り、またお守り布などのクルアンラーン等の多くお守りが発行されて…

プレー県のお守り(その1)

タイ北部プレー県ロン郡ワット・サレン寺の高僧クバー・ソムジットのお守りです。クバー・ソムジットは昨年1月に75歳で亡くなった高僧ですが、このコイン型のお守りは仏暦2514年(西暦1971年)に発行されたクバー・ソムジットの初代お守りです。すご…

パヤオ県のお守り(その3)

もう一点、シーコームカム寺 仏暦2512年(西暦1969年)発行のお守りを紹介します。シーコームカム寺はパヤオ湖の畔りに建てられたお寺ですが、このパヤオ湖の伝説にもなっているナーガ神(タイ語:パヤーナーク)と仏塔がデザインされたコイン型のお守りです…

パヤオ県のお守り(その2)

これがパヤオ県シーコームカム寺 仏暦2512年(西暦1969年)発行の銅製のお守りです。本堂にある約500年前の大仏(プラチャオ・トンルアン)の上半身がデザインされています。なぜ上半身だけなのと思われるかもしれませんが、2枚目の写真のように本堂入口…

パヤオ県のお守り

少しだけ集まったパヤオ県シーコームカム寺発行のお守りです。コインと金枠に入ったお守りは仏暦2512年(西暦1969年)発行のもので、古い額に入った白黒写真は仏暦2494年(西暦1951年)頃に撮られたものです。パヤオで最も人気のお守りの一つで状態の良いも…

プラ・コン ランプーン 続き

先日掲載したプラ・コンですが、上の写真で左側です。右側は文献に掲載されているものですが、ちょっと写真を借りて比較して見ました。型押し時の歪みや窯の温度状況等で仕上がりの色や大きさに違いができますが全く同じ型で出来ています。右側の状態のいい…

ランプーン県出土の塼仏(せんぶつ)と女人像

3点とも特注のステンレスケース入れ完了。塼仏は通常テラコッタ製で焼きものなので落としたりすると当然割れたり欠けたりします。なので鑑賞出来るケースに入れると安心して眺められます。 Votive Tablets in Thailand: Origin, Styles, and Uses (Images o…

プラ・コン ランプーン

かなり以前に手に入れたランプーン県出土の人気出土仏プラ・コンを撮影してきた。この写真を見れば、この小さなプラクルアンがどれだけ繊細なのかがルーペを通さず一目で理解出来る。 Votive Tablets in Thailand: Origin, Styles, and Uses (Images of Asia…