ハリプンチャイ期の塼仏 プラ・バーン(テーサバーン出土)
ランプーン県出土のプラクルアンといえばおそらくプラ・コンが最も有名ですが、こちらのプラ名はプラ・バーン(テーサバーン出土)、同じくランプーン県で発見されたものですが出土地は異なります。大きさはプラ・コンとほぼ同じ(指の第一関節より少し長い)ですが厚さは薄め、年代はほぼ同時期(12〜13世紀)ごろのものです。20年ほど前に入手したものでこの様にお顔が残っているものは(現在では価格が上がり)なかなか入手出来なくなりました。このような小さなお守りでも流石は本物、ハリプンチャイ美術の迫力がありますね。
<追記>2021年4月30日 ドヴァーラヴァティー期(ハリプンチャイ初期)9世紀頃の仏像頭部(写真下)と比較してみました。わずか5ミリほどの頭部でも大型の頭部同様にハリプンチャイ様式の迫力ある顔立ちがはっきり分かると思います。
<追記>2021年9月18日 文献の写真を2枚(2ページ)掲載しておきます。この型は仏暦2540年(西暦1997年)出土地から(壊れたものを含めて)700〜800個発見されたようです。追加写真の上(1枚目)は中でも最も状態の良いものです。参考まで。