タイ骨董日記

私、自称仏像コレクターよる東南アジア初期のヒンドゥー・仏教美術、タイのお守りプラクルアン情報。SINCE Feb2006 (C) 2006 タイ骨董日記

メコンデルタの街 チャウドック(アンザン省)

アンザン省のクメール族の村を訪ねた際、旅の起点にした街チャウドックを紹介します。ここはベトナム人にとって聖地のような場所です。チャウドック中心地から西へ5キロほど離れた場所にあるサム山には多くのベトナム寺院が点在しています。山頂からはメコンデルタ平原やカンボジアの国土を一望することができ、早朝からたくさんのベトナム人が巡礼(観光)に来ていました。クメール族の村を訪ねた翌日はまずこれらの観光地を見てまわりました。その後もう1ヶ所、どうしても確認しておきたかった場所に移動しました。それが最後の写真です。ここはチャウドック市街地から24キロほど北上したアンザン省北部、扶南国の都があったといわれるカンボジア南部 アンコール・ボレイにベトナム側から最も近い(下に貼り付けた地図の印をつけた)位置です。この場所からプノン・ダ寺院(地図上のハートマーク)まで直線距離10キロ弱ほどで、川の名前もまだアンコールボレイ川となっています。写真奥に川が2つに別れる地点が見えますが(地図の通り)左側奥からはカンボジアです。今から1400〜1500年前にこの川が扶南国の人々によって使われていたはずです。次回はカンボジア側からアクセスしたいと思っています。来年もよろしくお願いいたします。