チェンセン・パヤオ様式仏像頭部

昨日、パヤオ県出土のテラコッタ製の頭部を手に入れた。いい顔で気に入っている。パヤオ出土の仏像はほとんどが砂岩製の中でテラコッタ製というのも気に入った点です。パヤオ様式はチェンセン時代と同じタイ北部の美術ですが初期から中期のものはスコータイ美術やウートン美術の影響を受けているものがあります。またそれより古いハリプンチャイ美術の影響を受けているものも稀にあります。写真３枚目はパヤオ市内の博物館にある砂岩製の仏像頭部でウートン美術の影響を受けているものと比較した写真です。今回入手した頭部は卵型の形状や顔つき、螺髪が大きさからスコータイ美術の影響を受けていると思われ年代的には１６世紀頃のものと思います。ただ売主はハリプンチャイの影響を受けていると言っていましたのでテラコッタ製のハリプンチャイ期の仏像頭部（１２世紀頃）と比較したのが写真４枚目です。確かに額と螺髪の境界線や口の形状は似ていますがまだまだ追究していく必要があります。以上参考まで。