先週ベトナム中部のフーイエン省(現ジャライ省)の都市トゥイホアに行ってきました。目的は博物館とチャンパ王国時代の塔と海です。まずは博物館からです。天気がよく博物館の外観が綺麗に撮れました。

博物館入り口付近は期間限定のテーマ展示がされていますがまっすぐにチャンパ王国時代の展示品フロアに進み目的のものをしっかりと見てきましたので館内の写真をたくさん掲載しておきます。



このあたりの展示品は他のベトナム中部の博物館でも見ることが出来ます。

マカラ(13世紀)です。

国宝に指定されているガーラ(14世紀)です。この博物館の中でも最も重要な展示物のひとつです。

馬の像(14世紀)です。



しばらく見た後、ここでとても驚かされるものに遭遇しました。


それがこの仏陀像(写真下、石造彫刻)です。ここに来るまでこの作品がこの博物館にあることを知りませんでした。蓮の花台座に鎮座する瞑想する仏陀像で両脇には仏塔が彫られています。

実はこの展示品は今までに文献で何度も見ていた瞑想する仏陀坐像の石造彫刻だったのです。私の頭の中で勝手にミャンマーのものかと思っていましたが、まさかここに来て拝めるとは思いもよりませんでした。記述にはフーイエン出土、7〜8世紀となっていました。チャンパ初期のものです。

この文献に掲載されています。東南アジア初期の美術様式で文献でおそらく未完成の作品かもしれませんがシルエットが好きで、また実物もすばらしいものでした。ガラス越しにじっくりと見てきました。

この石像を見た時に思い浮かんだのが下の写真、タイ プラーチーンブリー国立博物館に展示されているドヴァーラヴァティー期の仏陀坐像の石像です。

博物館の記述です。こちらは9〜10世紀となっています。

これらタイとベトナムの2点を並べて比較した写真です。見ての通り、仏陀の体型、スタイル、蓮の花台座、そして両脇の仏塔等の美術様式がよく似ています。博物館の記述では少し違いますが、ほぼ同時期ごろの作品だと思います。私的には両者の中間の8〜9世紀ごろのものだと思っています。

ここからはトゥイホア市内丘の上にあるチャンパ王国時代のニャン塔(Tháp Nhạn)です。夕方に行ってきました。電動カートがあり、丘の上まで送ってくれます。


17世紀に建てられた塔です。現在はよく良く整備されています。

丘からの眺めもすばらしいです。

平日の夕方ですが結構ベトナム人観光客が来ていました。


夜の9時半ごろまで開いており、夜はライトアップされているようです。

ということで下に降り、最後に下の道から丘の上の塔を撮影しました。

ホテルからの眺めです。


翌朝早朝にトゥイホア(フーイエン省)から南下しニャチャンのあるカインホア省に入る直前のĐèo Ca付近のカフェで撮影した写真です。ちょうど列車が通りいい写真がとれました。

Đèo CảからVũng Rôを通りトゥイホアに戻る時に撮った写真です。この付近の海はすばらしいです。

チャンパ王国時代の遺跡があるベトナム中部海岸沿いの主要都市は博物館も含めてこれですべて見ることが出来ました。でもまだ見ていない遺跡もあるのでいつかまた続きを書くかもしれません。とりあえずは以上です。この旅から帰った後に今回博物館で見た瞑想する仏陀像に似た塼仏を入手したので近々記事を書きます。以上
