先週ベトナム中央高原のプレイク(ジャライ省)とコントゥム(コントゥム省)に行きました。日本人にとってあまり知られていないベトナム中部内陸部の都市です。その後、海岸沿いの都市クアンガイまでバスで移動し博物館に見てから空港にいきました。行程順ではプレイク博物館が先ですがまずクアンガイ省博物館の写真をアップします。これで中部ダナンから南部ビントゥアン省までの海岸線に点在する主要なチャンパ王国時代の遺跡と海岸線のすべての省の博物館を見ることが出来ました。



まずチャンパコーナー入り口に展示されているのが有名な僧侶の石像(国宝、9〜10世紀)です。クアンガイ省ではなく北側のクアンナム省タムキで発見されたものです。地図で確認したところ先月行ったKhuong My Champa Templeに近い場所で発見されたものです。胴体部の様式はガネーシャ像に似ています。

リンガ・ヨニ 11世紀

碑文 11世紀

写真の掲示のみの展示品はクアンガイ省やクアンナム省で発掘された重要な遺物(状態がいいもの、希少なもの等)でダナンのチャム彫刻博物館に展示、保管されています。私も2019年に一度行きましたがその時はまだ一度もチャンパ遺跡を見たことのない時でした。ほぼ遺跡を回りが終わったので来年再度ダナン・チャム彫刻博物館を行こうと今ブログを書きながら思いました。過去の記事のリンクを貼り付けておきます。https://thaikottou.hatenablog.com/entry/2019/07/19/171502写真下の展示コーナーは私にとっては最も好きな手頃なサイズのものです。


記述にはビシュヌ神の体部分(9〜11世紀)となっていました。下の男神像頭部も美術レベルが高かったです。

そして、この下の写真の塼仏が今回の博物館訪問で最も驚いたものです。クアンガイ中心部からあまり離れていない海岸よりのエリアで1998年に発見されたものです。記述には7世紀となっていました。美術的にはタイのドヴァーラヴァティー期かシュリーヴィジャヤ期の美術様式にそっくりでした。ベトナムでこのようにまとまった塼仏をみるのは初めてです。材質はテラコッタ製です。

その後タイ人の有識者からタイ南部スラータニーで出土した型と同型(シュリーヴィジャヤ期)だろうと意見をもらいました。当時シュリーヴィジャヤ王国とのつながりがあったのでしょう。おそらくクアンガイで作られたものではなく運ばれて来たものだと思います。とても興味深い発掘品です。状態もかなり良かったです。




これらクアンガイ出土の優品の一部はダナンのチャム彫刻博物館に展示されています、

博物館の一部分のエリアは先史時代からチャンパ王国時代のコーナーです。それ以外は少数民族の文化の紹介ですのであとは省略します。一点だけ色が綺麗だったので掲載しておきます。CORという少数民族の女性用のアクセサリーです。

博物館入口にはコーチャシーが置かれています。


クアンガイにはリーソン島という本土からアクセス出来る離島(いちおう観光地)がありますがそれ以外は特に有名な観光地がなく、チャンパ王国時代の発掘地(塔跡、遺跡跡)はもちろんあるのですが整備などはされていない為、いちばん最後の訪問になりました。ただ今回行ってきた内陸部(中部高原)を繋ぐ拠点ではあります。次回はその中部高原ジャライ省のプレイク博物館を記事にします。以上
