タイ骨董日記

私、自称仏像コレクターよる東南アジア初期のヒンドゥー・仏教美術、タイのお守りプラクルアン情報。SINCE Feb2006 (C) 2006 タイ骨董日記

毘沙門天(多聞天)の古代コイン

小さなコインの残欠です。材質は銀や鉛等の金属製です。コイン表側は英名でクベーラ、タイ語ではターウクェーンと呼ばれるヒンドゥー神がデザインされています。おそらく日本の毘沙門天(多聞天)にあたると思います。

写真2枚目はタイ中部出土のテラコッタ製せん仏(印章)ですが同じくターウクェーンがデザインされています。

ターウクェーンは「富と財宝の神」でインドから伝わった東南アジア初期の美術に見られるものです。豊かさを象徴し、裏側には法螺貝がデザインされています。このコイン残欠もほぼ同時期(ドヴァーラヴァティー期 8世紀前後)のものだと思います。関連する以前の記事を貼り付けておきます。https://thaikottou.hatenablog.com/entry/2021/12/19/000104

 

The Roots of Thai Art

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