パヤオ出土のチェンセン時代の青銅仏を手に入れた。とても珍しいものです。というのはパヤオの出土仏はほとんどが砂岩製で青銅製は極端少ないからです。造り的には薄いブロンズ、そして内部に付着している土もチェンセン時代の青銅仏とほぼ同じです。当時、地域の人々が金属類を寄せ集めて作った青銅仏だと思います。銀の配合率が高めです。写真3枚目はウィアン・ロー遺跡の展示室にあるパヤオ仏頭部(砂岩製)との比較写真です。サイズはまったく違いますが、顔出ち、シャープな目の形状等、美術様式は共通しています。年代的はシーコームカム寺の大仏プラチャオ・トンルアンと同時期16〜17世紀(400〜500年前)のものです。
Buddhist Sculpture of Northern Thailand
- 作者: Carol Stratton
- 出版社/メーカー: Serindia Pubns
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: ハードカバー