タイ骨董日記

私、自称仏像コレクターよる東南アジア初期のヒンドゥー・仏教美術、タイのお守りプラクルアン情報。SINCE Feb2006 (C) 2006 タイ骨董日記

ソンクラー国立博物館

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先週まで5日ほどタイ南部を周って来ました。タイ南部はまだ行っていない場所が多いですがまずは南部の中心都市ハジャイに入り、そこからソンクラー、そしてナコンシータマラートの2ヶ所の国立博物館に行って来ました。最初の記事は初めて行ったソンクラー国立博物館です。以前から行きたいと思いつつも後回しになっていましたが噂どおり素晴らしい博物館でした。特にこのソンクラー県や周辺の県で出土したシュリーヴィジャヤ期(7〜9世紀)の貴重な遺物は東西貿易時代(1〜6世紀頃)頃からの南インドやジャワ美術の影響を受けたものでタイ国内では最初期のものです。またグプタ美術の影響を受けたドヴァーラヴァティー期(7〜9世紀)のものを含め、文献に掲載されている重文級の仏像や神像が間近で見ることが出来ます。2階にはヤラー県出土の塼仏も数多く展示されており今後はもっとタイ南部を探究して行こうという気持ちになりました。仏教美術以外にも古代ビーズ、陶器類やソンクラー様式と言われる19世紀ごろの美術品が展示されています。博物館はもともと中国美術の影響を受けたソンクラー様式の古い建物で館内も外観もとても雰囲気のある造りをしています。同様にソンクラーの旧市街(中華街)も洒落た街並みで散歩や記念撮影にお勧めです。やはりマレー半島のタイ最南に近いところまで来ると景色はガラッと変わります。20年以上前に訪れたマレーシア、マラッカの中華街が思い出しました。バンコクまで北上するため1泊のみの滞在でしたが次回はゆったりと過ごしたいと思います。
Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia

Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia

  • 作者: Guy, John
  • 出版社/メーカー: Metropolitan Museum of Art
  • 発売日: 2014/05/06
  • メディア: ハードカバー