ロッブリー出土、ドヴァーラヴァティー期の塼仏片(写真1〜4枚目)を入手しました。ロッブリー市内のソムデッ・プラナラーイ国立博物館にも同型の残欠下部が展示されています(写真5枚目)。文献に掲載されている状態の良いもの(写真6枚目)と並べて比較したのが写真7枚目です。状態は異なりますが、表情もかすかに残っており、また光背やフラットな胸部、耳の形状等、東南アジア初期のドヴァーラヴァティー美術様式の力強い存在感が感じられます。8〜9世紀頃のものです。
<追記>2022年9月3日 もう1枚写真を追加します。写真2枚目はメコンデルタで出土したものでおそらくアンコール・ボレイ博物館に展示されている7世紀頃のものです。3枚目は並べて比較したものです。塼仏片は8世紀ごろのものだと思いますが丸い輪郭の頭部やフラットな胸部のライン等が似ています。参考まで。
Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia (Fashion Studies)
- 作者: Guy, John
- 出版社/メーカー: Metropolitan Museum of Art
- 発売日: 2014/05/06
- メディア: ハードカバー