ここからが本題ですが下から3枚目はドヴァーラヴァティー期の三尊像塼仏(上部は欠損)です。この塼仏中央の仏陀像(倚像)とプラ・パトム・チェディの倚像を並べてみたのがその下の写真(下から2枚目)です。凄いことに塼仏の僅か1センチほどの小さな顔が大型の石像と同じ特徴的な顔つきを見事に表現しています。最後は晴天時の仏塔(南側)の写真です。この仏塔南側そばにあるプラパトムチェーディー国立博物館は長い間改装中でしたが今年からリニューアルオープンしています。早く行きたいと思っています。GWスペシャル記事以上。
<追記>2022年5月25日 下はプーケットのタラン国立博物館に展示されているタイ南部トラン県の洞窟出土のシュリーヴィジャヤ期の塼仏(8〜9世紀)です。その下の写真はこのシュリーヴィジャヤ期の塼仏と上の記事のタイ中部ドヴァーラヴァティー期の塼仏を比較したものです。出土地、型も異なりますが美術様式が共通しているのが分かります。ちなみに材質は共に土製ですが上は焼成なし、下は焼成されたもの(テラコッタ)です。この比較から見ても下の塼仏もほぼ同時期(8〜9世紀)ものだと考えられます。参考まで。
Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia (Fashion Studies)
- 作者: Guy, John
- 出版社/メーカー: Metropolitan Museum of Art
- 発売日: 2014/05/06
- メディア: ハードカバー