ドヴァーラヴァティー期 テラコッタ人物像頭部(チャイナット出土)
先週またドヴァーラヴァティー期の人物像頭部(テラコッタ製)を入手しました(写真1〜3枚目)。タイ中部チャイナット県出土のものです。写真4枚目は文献に掲載されている同型のもの、写真5枚目はスパンブリー県ウートン国立博物館に展示されている同型のものです。写真6枚目は2020年に入手した胴体部の写真と合わせて合成した写真です。この人物像は「猿を連れた人物像」と呼ばれていますが「身代わり人形」的な役割をもっていたと研究されており頭部が折られ、頭部のみもしくは胴体部の残欠という状態で出土しています。今までもこの型の像に関しては頭部が胴体に付いたままのものを(古い文献で見たものを除いて)博物館でも見たことがありません。1点修理はされていますが頭部が付いた状態が分かる人物像が(古代都市チャンセンのある)ナコンサワン県の文化会館で保管・展示?されているようです(写真7枚目、左側)。右側に写真6枚目を並べてみましたが同型と分かります。年代的には7〜9世紀。このシリーズは今後も蒐集したいと思っています。